クグロフとは?歴史やカヌレとの違い、おすすめの焼き菓子・ドリンクをご紹介
知る人ぞ知るヨーロッパ発祥のお菓子、クグロフ。クグロフとはいったいどんなお菓子・スイーツなのでしょうか。気になる歴史やカヌレとの違いをご紹介いたします!
オクルオクールおすすめの焼き菓子と、クグロフにぴったりな紅茶やコーヒーなどの飲み物も併せてご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
〇クグロフとは?
クグロフとは、王冠のような形が特徴的な、主にヨーロッパ各地で親しまれている伝統菓子です。
クグロフは、古くからリッチなお菓子として、結婚式やキリスト教の洗礼式、クリスマスなどの特別な日、いわゆる”ハレの日”に食べられていました。また、日曜日の朝に、贅沢な朝食としても食べられており、ヨーロッパの人々には欠かせないお菓子・スイーツです。フランスのアルザス地方では、特別な日にクグロフを焼き、家族や友人たちと過ごすひと時を楽しむ風習が今もなお残っているのだとか。
そんなクグロフは、いったいどのようにして誕生したのでしょうか。
〇クグロフの歴史
クグロフ誕生の歴史には様々な説がありますが、その中でも有名な「フランス発祥説」と「オーストリア発祥説」をご紹介します。
▼フランス発祥説
フランス発祥説では、フランスのアルザス地方が発祥地と言われています。 キリスト誕生を知った東方の三博士が、ベツレヘムに向かう途中、アルザス地方の小さな村(リボヴィレ)の陶器職人の家に泊めさせてもらったお礼として焼いたお菓子が、クグロフと呼ばれるようになったとされています。
また、この話には、「ベツレヘムから帰る途中であった」という考えや、「三博士が被っていた帽子の型を使って焼いた」、「三博士がお礼に贈った陶器で村人が焼いた」というように、様々なエピソードが語り継がれており、諸説あるようです。
▼オーストリア発祥説
オーストリア発祥説の代表としては、マリー・アントワネットが愛したお菓子・スイーツだったという説があげられます。オーストリアのウィーンで生まれ育ったマリー・アントワネットは、大のクグロフ好きで、毎朝食べるほどだったとか。彼女が、フランス国王ルイ16世のもとへ嫁ぐ際に、オーストリアからもっていったことにより、フランスへと広まり、次第にヨーロッパ各地で親しまれるようになったとされています。
また、近年、オーストリアのニーダーエスターライヒ州のカルマントウム遺跡から、クグロフを焼く際に使用される型(グーゲルフプフ型)に似た陶器が見つかっており、生地などの材料の付着もあったことから、キリスト誕生以前からクグロフは存在していたとオーストリア考古学者は考えているそうです。
▼クグロフの呼び方
クグロフは、古くからヨーロッパ各地へ広がったことから、発音に特徴を持った様々な呼び方で呼ばれています。
フランス語では『Kouglof(クグロフ)』と呼びますが、発祥の地とされているアルザス地方ではアルザス語で『Kugelhopf(クーグルホブフ)』と呼ばれています。また、ドイツでは「クーヘン」がドイツ語で焼き菓子を意味することから、『Napfkuchen(ナップクーヘン)』や『Rodonkuchen(ロドンクーヘン)』と呼ばれているそうです。
さまざまな呼び方で呼ばれるようになった背景にも、いくつかの説が関係しています。 ドイツ語で「球」を意味する「kugel(クーゲル)」と「hopfen(ホップ)」を合わせた言葉が由来となった説、「僧侶の帽子」と「酵母」を合わせたアルザス語が由来となった説の他、当時のアルザス地方で流行していた帽子「Gugelhuete(グーゲルフエッテ)」とクグロフの形が似ていることからつけられた説、フランス発祥説の登場人物である三博士が泊めてもらった家の家主の名前「グーゲル(クゲル)」が由来になった説などが挙げられます。
いずれにせよ、フランスで呼ばれている『クグロフ』が一番簡単に発音できることから、ヨーロッパ以外の国でも『クグロフ』と呼ばれることが多かったそう。このことから、同時に、フランス発祥説が広がったのだとも考えられますね。その一方で、当時のフランスにはアルファベットの「k」から始まる言葉が無かった為、フランス以外の国から伝わったお菓子・スイーツであるともいわれているようです。
〇カヌレとの違い
クグロフの見た目はカヌレとよく似ているため、間違えられることも多いのではないでしょうか。しかし、クグロフとカヌレとでは、発祥地だけでなく、サイズや使用する材料、作り方までもが違うのです。
クグロフは、作る過程でイースト菌を入れ、発酵させた生地を用います。レーズンやアーモンドを入れた生地を発酵して作り上げることにより、ふわふわとした食感に仕上がります。発祥地はオーストリアやフランスのアルザス地方とされており、昔からパンの代わりとしても食べられていました。
一方で、カヌレは、正式にはカヌレ・ド・ボルドーといい、ラム酒を使用します。生地を焼く前に、型に予め蜜ろうを塗っておくことにより、外側はカリッと、中はもちもちとした食感に仕上がります。発祥地は、正式名称の中にもあるように、フランスのボルドー地方とされており、今ではボルドーの伝統的なお菓子・スイーツとして親しまれています。
〇オクルオクールおすすめのクグロフ
さて、クグロフについて少し知っていただいたところで、お祝いや特別な日にぴったりのクグロフをスイーツギフトとして贈ってみませんか?オクルオクールでは、見た目も可愛く、日本人好みの味に仕上げたクグロフをご用意。当店イチオシの商品をご紹介いたします。
ホシフルーツ 果実のミニョン・ド・クグロフ 6個
見た目も、味も。欲張りクグロフ。
甘酸っぱい果実風味の生地に、フレーバーや、食感が楽しいつぶつぶ果実をプラスしました。生地に練り込んだ蜂蜜やクリームチーズが、果物のさわやかさを引き立てます。鮮やかな色合いは、すべて天然着色料によるもの。美味しいだけじゃない、体のことも考えたやさしいお菓子・スイーツです。
本来のクグロフは、大きくてしっかりと甘みのある、どっしりとしたパンのようなスイーツですが、パティシエ檀上氏が考案したホシフルーツのクグロフは、小ぶりで柔らかくほぐれる軽い口当たり。ふんわり優しい甘味のしっとり食感が特徴で、幅広い年代の方にお楽しみいただけます。上品な味わいが、口いっぱいに広がる幸福感をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
〇こんなシーンにおすすめ
王冠のような形をしているクグロフ。ヨーロッパではリッチな焼き菓子として親しまれていますが、実際にどのような用途に向いているのでしょうか。ここからは、クグロフが活躍するシーンをご紹介いたします。
▼クリスマス
クグロフといえば、フランスのアルザス地方のクリスマスに欠かせないお菓子で、クリスマスシーズンを迎えると、多くの食卓に並びます。上から白い粉砂糖を掛けると、雪のように冬を感じる見た目になり、一気にクリスマス感が増します。ここ最近では、日本でも人気上昇中で、クリスマスに食べるケーキとして是非おすすめしたいスイーツです。
▼結婚・出産・誕生日などのお祝い
ヨーロッパでは、誕生日や結婚式、洗礼式など、「ハレの日」にもクグロフが食卓に並びます。家族や親しい友人などで一緒に過ごす特別なひとときにも、クグロフは楽しまれているようですね。
▼贅沢な自分へのご褒美
フランスでは、クグロフはリッチな食べ物とされており、結婚式や誕生日などのお祝いの日にはもちろん、日曜日のちょっと贅沢な朝ごはんとしても食べられていました。特にお祝いごとがない日でも、日常に贅沢な時間を取り入れてみるのも良いでしょう。
〇ドーナツやバームクーヘンなど、クグロフに似たお菓子・スイーツ
クグロフと同じヨーロッパ発祥の洋菓子には、カヌレの他にも、見た目が似ているドーナツやバームクーヘン、材料が似ているパウンドケーキなどがあります。甘くて美味しいスイーツはどれも魅力いっぱい。クグロフとの共通点や違い、おすすめポイントをご紹介いたします。
▼ドーナツ
クグロフと似たかたちのドーナツ。真ん中が空洞になっているこの形状は、中心が生焼けにならないよう、均一に火を通りやすくするためだそうです。
焼き菓子の中でもドーナツはとてもメジャーで、老若男女問わず人気のスイーツ。認知度の低いクグロフに比べると、プレーンやチョコレート、苺や抹茶といった様々なフレーバーのドーナツが売られているため、どれを買おうか迷う時間も、より楽しむことができますよね。そんな誰からも愛されるドーナツは、どのシーンで贈っても喜ばれること間違いなしです。
フォレシピ ちいさな森のドーナツ4個
▼バームクーヘン
バームクーヘンもクグロフと同様に、輪の形をしていますが、それぞれ焼き方が異なります。クグロフは、クグロフ型に生地を入れて焼くのに対して、バームクーヘンは回転する円筒状の焼き台で焼かれるのが一般的です。
バウムクーヘンは層を何重にも重ねて焼き、断面に木の年輪のような模様ができることから『幸せや年月を重ねる』と見立て、婚礼関係のお祝いや長寿のお祝いに贈られています。また、クグロフも結婚祝いや誕生日の御祝として贈られており、どちらも特別な日へのプレゼントにぴったりな洋菓子・スイーツギフトです。
merry nico 苺ミルクバームと果実の焼菓子セットA
▼パウンドケーキ
クグロフと同じヨーロッパ発祥のパウンドケーキは、バターの豊かな風味が際立ち、ふんわりとした生地とやさしい味わいが特徴的。どちらのお菓子も、小麦粉、砂糖、卵、バターを使用していますが、パウンドケーキはその名の通り、それぞれの材料を1ポンドずつ使って作ります。また、起源はイギリスにあり、主に英語圏で広く親しまれています。
クグロフと同様に、パウンドケーキは時間が経っても美味しく食べられるため、保存性が高く、スイーツギフトとしても適しています。お祝いや手土産など、多様なシーンで活躍しそうですね。
銀座千疋屋 銀座チョコパウンドケーキ
〇ティータイムを彩るクグロフにぴったりなドリンク
魅力いっぱいなスイーツに飲み物をプラスして、素敵なティータイムにしませんか?
クグロフは、紅茶やコーヒーなどさまざまなドリンクとの相性が良く、それぞれ違った味わいを楽しむことができます。一緒に飲むことでおいしさを更に引き立てる、クグロフにぴったりな飲み物をご紹介いたします。>
▼紅茶
ティータイムという言葉があるほど、紅茶は古くから、休憩時間の飲み物として親しまれてきました。淹れた瞬間から香ばしい香りが漂う紅茶を合わせると、リラックスした気分でスイーツを味わうことができます。紅茶の優雅な香りとクグロフの上品な甘さは絶妙なマッチング。さっぱりとした味わいが、クグロフのリッチな甘さを引き立ててくれます。
ウェッジウッド ワイルド ストロベリー ティーバッグセット(プチギフト用)
▼コーヒー
世界中で愛されているコーヒーは、食後のスイーツやブレイクタイムにピッタリなドリンクです。コーヒーの苦味とクグロフの甘さが絶妙にマッチして、バランスの取れた味わいを楽しめます。
イッタラ ドリップコーヒー6袋入
▼ココア
ココアを飲むと、その温かさが心を癒し、ほっとリラックスさせてくれます。まろやかで濃厚な味わいのココアとクグロフは、おやつタイムにおすすめの贅沢な組み合わせ。焼き菓子など甘いものが好きな方にはもちろん、お子様のいるご家庭にも安心して贈れますね。
ドトールコーヒー インスタントスティックセット15本
〇オクルオクールおすすめ オリジナルサービス
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