お供えや香典返しなど。弔事の贈り物のマナーやおすすめのお菓子・スイーツをご紹介
贈り物といえば誕生日や結婚祝い、出産祝い、内祝いなどの「おめでたいこと(慶事)」に対しての贈り物を想像される方が多いのではないでしょうか。しかしその反対として葬儀や法要などの「お悔やみごと(弔事)」に対しての贈り物も存在します。
弔事の贈り物は、頻度が少ないからこそ、いざ用意するとなると、熨斗の書き方や贈る時期などが分からず、困ってしまいますよね。
失礼のないようにマナーをしっかりと抑えて、遺族を気遣いながら贈り物をしましょう。
○弔事の贈り物(供物・香典返し)とは?
弔事の贈り物には「供物」や「香典」、「香典返し」などがあります。
供物は「そなえもの」または「くもつ」と読み、葬儀へ参列する人が故人の祭壇に供えるために贈る品物のことを指します。供物と同様に、故人へ供養の気持ちを表し贈るものとして、不祝儀袋にお金を包む習慣がありますが、こちらは香典と呼びます。
一方で、葬儀の参列者や弔問者へ遺族からお返しの品(引出物)を贈る習慣のことを香典返しと呼びます。
供物・香典返しともに、いくつかのマナーが存在しますので、しっかりと身に付けておきましょう。
○絶対に抑えておきたい弔事のマナー
弔事の贈り物となると、いつも以上にお相手の方を気遣いながら用意をする必要があるので、慶事の贈り物以上に慎重になりますよね。
遺族の方に不快な思いをさせない為にも、事前にマナーをしっかりと身に付けて、いざ贈るとなった時にスムーズに準備できるようにしましょう。
▼のしの種類と掛け方
慶事と弔事ではのし紙の掛け方や水引の種類・色などが異なります。それでは弔事に使用されるのしを具体的にみていきましょう。
弔事では「一度きりであってほしい事柄」を表す結び切りの水引を使用します。水引の色は、黄白や黒白を使用するのが一般的です。地域によっては、白銀の水引を使用する場合もあるようです。
表書き(のし上)に記載する内容は、供物では「御供」、香典返しでは「志」が一般的とされています。こちらも記載する内容や文字の濃さなどに地域差が生じるようですので、それぞれの地域に合わせてのしを用意しましょう。
また、弔事ののし紙には「お祝い事」を示す熨斗鮑を付けるのは絶対にNGです。誤ってつけてしまわないよう細心の注意が必要です。
のし紙を掛ける際、慶事の場合は品物に向かって右側の掛け紙の端が上になるようにのし紙を重ねますが、弔事の場合は左側が上になるように巻く「弔事掛け」を使用します。細かい部分にはなりますが、これらのマナーを知ることできちんとした印象で贈ることができますね。
▼包装紙の巻き方
包装紙の巻き方も、慶事・弔事によって方法が異なります。 こちらものし紙の掛け方と同様、後ろ側で重ねる際、弔事の贈り物の場合は向かって左側の包装紙の端が上になるように重ねます。
ご自身で包むことはあまりないかもしれませんが、どちらが上か忘れそうなときは、「正しい着物の着方(右前)と慶事の場合が同じ重ね方」というように覚えてみるのも良いかもしれませんね。
▼品物はいつ贈る?供物や香典返しを贈る時期
贈りものをする時期にもマナーがあります。
供物は、通夜や告別式の間、葬儀会場に飾るものとしての贈り物なので、「通夜当日の午前中」もしくは「葬儀・告別式の前日」を目安に故人・遺族の元へ渡せるように用意しましょう。
香典返しは、忌明け(四十九日を過ぎた後)から一カ月以内が一般的とされています。忌中に贈っても問題は無いのですが、参列者や弔問者が「無理をさせてしまったのでは」と感じる可能性もあります。反対に、忌明け後一カ月以上をすぎてしまうと、中には不快に思ってしまう方もいるかもしれません。やむを得ず遅くなる場合は、事前に一言伝えておくと、お相手も安心しトラブルにつながることも防げるはずです。
とはいえ、大切な方を亡くした後の深い悲しみの中、準備をするのは非常に大変でしょうから、一般的な時期を目安にご自身の落ち着いたタイミングで贈るのがベストでしょう。
○弔事でのタブー
大事な贈り物だからこそ、絶対に失敗したくない弔事の贈り物。贈り物として相応しくないものや避けたい行動などタブーもいくつか存在します。供物・香典返しを贈る際に気をつけたい点をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
▼弔事の贈り物に適さない品物
弔事の贈り物には、適さない品物がいくつか存在しますので気をつけましょう。
<四つ足生臭もの>
「四つ足生臭もの」と言われる生肉や生魚は殺生を連想させるため、弔事として贈るのは避けた方がいい品とされています。
<賞味期限が短いもの>
一般的に弔事の贈り物には常温で保存ができ、賞味期限が長いものを使用します。生菓子や冷蔵・冷凍で保存しないといけないものは、お供えもしづらく、遺族の負担にもなりかねませんので避けた方がよさそうです。
<お酒>
古くからお酒はお祝い事の席で用いられており、弔事の贈り物としては不向きとされています。ですが近年では、故人が好きだった飲み物として、お酒を贈る方も多くなっているようです。故人と親しい間柄など、故人をよく知る人であれば、お酒を贈ったとしても、故人・遺族ともに喜んでもらえるでしょう。
▼贈り物をする場面でやりがちなNG行動
弔事にふさわしくない品物選びの他にも、贈り物をする場面でタブーとされているのは、供物を紙袋や風呂敷に包んだまま渡す行為です。
通夜・葬儀などの式へ参列したとき時や、個人宅へ訪問する弔問時にお渡しする場合、供物は必ず紙袋や風呂敷に包んだ状態で持参しましょう。また、香典の場合は袱紗(ふくさ)と呼ばれる布で包んで持参する必要があります。
供物を渡す際には、紙袋や風呂敷から取り出し、品物のみを施主の方へ渡すようにしましょう。その際、「ご霊前(御仏前)にお供えください」とひとこと添えてお渡しします。勝手に仏壇に供えるのはマナー違反となるので気を付けましょう。
やむを得ない事情などで通夜や葬儀に参列できず、郵送で贈る場合には、紙袋や風呂敷は必要ありませんが、お詫びなどを記した手紙を添えるなどの配慮があるといいかもしれません。
マナーを身に着けることは、遺族を不快な気持ちにさせない為にも大切なことです。故人だけでなく遺族への思いやりも持って対応をしましょう。
○弔事の贈り物の相場
供物の相場は、3,000円~5,000円程度とされています。贈る側が親族や会社の上司などであれば、多少金額をあげて贈ることもあるようです。故人への感謝として高価な品物を贈りたいところですが、かえって遺族の負担になりかねませんので、注意が必要です。
香典返しの相場は、いただいた供物や香典の1/3~半額程度とされています。香典の場合は正確な金額がわかりますが、お相手からいただいた供物の相場が不明な時は、似たものの値段を参考にしたり、その他の人へ贈る香典返しの平均金額の品を贈ったりしてみてはいかがでしょうか。
○供物・香典返しにおすすめの品
供物・香典返しの贈り物として定番であるお菓子。故人の好きだったお菓子や、お供え後にご家庭で分けやすいものなど、選び方は様々。お菓子の他にも、フルーツやお花など、供物や香典返しにおすすめの品をご紹介いたします。何を贈るにしても、お相手の方に合わせて心を込めて選ぶと、より一層気持ちが伝わるでしょう。
▼和菓子
弔事の贈り物の代表ともいえる和菓子は、日持ちが長いものが多い為、贈り物として最適です。また、日本の文化を感じることができ、故人やご遺族がご年配の場合などにもおすすめできるジャンルです。
NISHIKI SENBEI 自然な素材でつくった錦煎餅 62枚
花園万頭 花園最中 4個
甘美 ふっくらどら焼きと甘美菓子の詰合せ 10個
▼洋菓子
和菓子とは反対に洋菓子も弔事の贈り物として使用されることが多いです。中でも、クッキーやフィナンシェ、バウムクーヘンなどの焼菓子は日持ちがする為、贈り物として最適です。迷ったときは、幅広い年代に親しまれているものを選び、お子様のいるご家庭や、大家族の場合でも対応できるアソートや詰め合わせなどを贈るのもよさそうです。
ホテルオークラ レーズンサンド 5個
リーガロイヤルホテル ロイヤル・ガトー・アンサンブル 14個
▼供花
供花(きょうか・くげ)は、祭壇の横に飾ることで、会場を華やかに演出したり、心を落ち着かせてくれる役割がある為、供物として贈られることも多いようです。
通夜・葬儀・告別式に供物として贈る場合は、白を基調とした落ち着いた色の花を選びましょう。
ホシファーム フリルブーケ ピュア 8本
▼果物(フルーツ)
供物の代表ともいえるフルーツ。特に、りんごやメロン、梨などの丸い形状のものは「円=縁」を連想させ、供物にぴったりです。
しかし、夏場や遠方に贈るとなると、傷みなど多少の配慮が必要になるので、時期や購入日を気に掛ける必要があります。親しい間柄の場合は、故人が好きだったフルーツを贈るのもいいかもしれませんね。
ホシフルーツ おまかせ旬のフルーツBOX C
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